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ウェディングフォトのメイクは、写真映えする華やかさやバランスが重要です。撮影シーンや衣装にあわせたトレンドメイクを取り入れることで、美しいウェディングフォトに仕上がります。この記事では、ウェディングフォトのメイクの特長やおすすめのスタイル、成功のポイントを解説します。
目次
ウェディングフォトのメイクとは?
ウェディングフォトのメイクは、普段のメイクにくらべ華やかで濃くなるのが特長です。下記で、ウェディングフォトのメイクの特長を詳しく解説します。
立体感のあるメイクで写真映えする
ウェディングフォトでは派手過ぎる色使いを避けつつ、顔立ちにメリハリが出るようにメイクします。肌のツヤと陰影を駆使したベースメイクがポイントです。ナチュラルな仕上がりのリキッドファンデーションを使い、頬や鼻筋にハイライトをのせます。さらに、シェーディングを加えることで深みのある顔立ちになり、立体感が生まれます。目元は自然なグラデーションを意識し、まつ毛にはカールを加えて華やかさをプラスします。この一手間で、写真写りが格段によくなります。
自然な印象かつ華やかに仕上がる
ウェディングフォトでは、足し算と引き算のバランスを見てメイクします。全体を濃く仕上げず、どこか一部にポイントを置くことで、ナチュラルかつ華やかに仕上げるのがポイントです。眉は程よい太さとやわらかなラインを意識し、優しい雰囲気を演出します。リップやチークは肌なじみのよいコーラルやピンク系を取り入れ、自然な血色をプラスします。目元や口元のどちらかにアクセントを置き、作りこみ過ぎないのに華やかな見た目に仕上がります。
暑さや長時間の撮影でも崩れにくい
ウェディングフォトでは、長時間の撮影や屋外の暑さにも負けないようにメイクします。崩れにくくするには、ベースメイクを軽く塗り、お肌に密着させるのがポイントです。スキンケアや保湿をしっかり行いつつ、べたつかない状態に整えます。メイク前に収れん化粧水を使用し皮脂を抑え、メイク崩れを防止します。下地は皮脂コントロール効果のあるものを選び、テカりやすいTゾーンは薄く丁寧に塗布。さらに、ファンデーションも薄く塗るのが基本です。仕上げにメイクキープミストを使って持ちをアップさせれば、暑さや時間が経っても崩れにくいメイクになります。
撮影の雰囲気にあわせたメイクができる
ウェディングフォトのメイクは撮影の雰囲気や衣装に合わせて、より一層写真映えする仕上がりのメイクができるのも特長です。スタジオ撮影では照明が強いため、色味が薄れないようチークやアイシャドウは濃いめに入れます。ロケーション撮影では、柔らかい光を意識して透明感のあるナチュラルな仕上がりのメイクになります。また、衣装の雰囲気に合うメイクを楽しめるのも魅力です。洋装なら目元やリップにツヤ感を出してエレガントに、和装ならアイラインやリップを際立たせ、落ち着いた雰囲気を演出します。
ウェディングフォトのメイクはセルフもあり?
ウェディングフォトのメイクはセルフでも可能ですが、仕上がりや写真映えを考えるとプロに任せるのが安心です。セルフメイクは、自分好みに仕上げたり肌質に合った化粧ができたりするメリットがあります。しかし、白浮きするファンデーションや薄すぎるアイメイクは、写真だとのっぺりした印象になりかねません。これを防ぐために、ドレスや和装に合わせた質感やカラーを意識してメイクする必要があります。照明や衣装、撮影シーンに合わせたバランスのよいメイクを熟知しているプロのヘアメイクなら、写真に映えるきれいなウェディングフォトのメイクをしてくれます。安心して美しい一枚を残すために、プロにメイクしてもらうのがおすすめです。
ウェディングフォトのメイクのトレンド
普段のメイクにもトレンドがあるように、ウェディングフォトにもトレンドがあります。下記で詳しく解説します。ウェディングフォトのトレンドメイクを参考に、最先端のメイクを楽しみましょう。
透明感のあるツヤ肌メイク
ウェディングフォトでは、透明感あふれるツヤ肌メイクが今のトレンドです。肌に自然な輝きをプラスすることで、上品でみずみずしい印象を与えます。ベースメイクは薄く仕込み、保湿力のあるファンデーションを選び、頬や鼻筋にハイライトをのせます。チークやリップにピンクベージュやローズ系の控えめなカラーを使えば、柔らかくフェミニンなツヤ肌メイクの完成です。
目元が映えるポイントメイク
目元を際立たせるポイントメイクも、トレンドを抑えるうえで欠かせません。目力を強調しつつも派手過ぎない仕上がりがポイントです。アイメイクは、柔らかさのあるグレージュやくすみピンクのシャドウを使用し、目元に深みを与えます。さらに、カラーマスカラを取り入れると、透明感のある目元を演出でき、瞳がより美しく見える効果も期待できます。リップやチークは控えめなトーンでバランスをとるのがコツです。くすみカラーやヌーディーなカラーを合わせることで、上品な印象に仕上がります。目元にアクセントを加えた旬のメイクが、華やかな写真に仕上げてくれるでしょう。
血色チークで華やかさを出すメイク
ウェディングフォトでは、明るく華やかな印象の血色感を引き出したメイクもトレンドです。オレンジやコーラルピンクなどの温かみのあるカラーを頬にふんわりとのせることで、自然な血色感が生まれ、幸せに満ちた花嫁の表情を引き立てます。ベースメイクは素肌感を残すのがポイントです。透明感を残せばチークが際立ち、健康的でかわいらしい印象になります。統一感を出すため、リップやアイシャドウもピンク系でまとめれば、柔らかくキュートな雰囲気の花嫁が完成です。
和装は伝統的な白肌を意識したメイクがおすすめ
和装のウェディングフォトは、白肌を意識したメイクがトレンドです。伝統的な美しさを維持しながら、現代のトレンドも取り入れます。ベースメイクはやや白めのトーンでマットに仕上げ、透明感と上品さを引き出すのがポイントです。白い肌に目元や唇にアクセントを加えることで、全体のバランスが美しく整います。リップは鮮やかな赤を選び、和装ならではの雰囲気を際立たせるのも特長です。
ウェディングフォトのメイクを成功させるポイント
素敵な一枚を撮影するためにも、ウェディングフォトのメイクを成功させるポイントを確認しましょう。
写真や画像を用意してイメージを伝える
ウェディングフォトのメイクを成功させるためには、写真や画像を使って理想のイメージを具体的に伝えることが大切です。言葉だけでは伝わりづらい場合もあるため、雑誌の切り抜きやネットで見つけた画像を用意し、ヘアメイクさんと共有すれば、仕上がりも理想に近づくはずです。「このモデルのような雰囲気が理想」、「リップはこういう色味を避けたい」といった細かな要望も、写真を見せながら伝えれば理解しやすくなります。簡単なメモや箇条書きを加えると、要望がさらにわかりやすくなるでしょう。
好きなイメージや雰囲気を伝える
メイクのこだわり、好きな雰囲気を前もって伝えておくのも大切です。さらに苦手な雰囲気をあわせて伝えれば、ヘアメイクさんも仕上がりのイメージがわかりやすいでしょう。たとえば、「柔らかく優しい雰囲気にしたいのでアイメイクはブラウン系で」、「きつい印象は避けたいから、アイラインは控えめに」といった具体的な要望があると、イメージしやすくなります。
衣装にあわせたイメージを提案してもらう
プロのヘアメイクさんに、衣装にあわせたイメージを提案してもらうのも、ウェディングフォトのメイクを成功させるポイントです。自分では具体的なイメージがわかなくても、プロ目線で衣装や顔立ちに合うスタイルを提案してくれます。仕上がりが不安な方は、リハーサルメイクを検討するのもよい方法です。事前にヘアメイクを試すことで、当日の仕上がりをイメージしやすくなり、安心して本番に臨めます。リハーサルが別料金になる場合もあるため、あらかじめスタジオのスタッフに確認しましょう。
肌にあわない化粧品がある場合は伝えておく
肌トラブルを避けるためにも、肌にあわない化粧品は事前に伝えることが必要です。乾燥肌や敏感肌、アレルギーがある場合や普段使ってみて刺激を感じた化粧品や成分があれば、具体的にヘアメイクさんに伝えてください。メイクが崩れやすいTゾーンや乾燥しやすい部分などの気になるポイントもあわせて伝えると、肌の状態に応じたベストメイクを提案してくれます。特別な一日を安心して迎えるためにも、自分の肌の特長やあわない化粧品はしっかり共有しましょう。
ウェディングフォトのメイクを成功するための事前準備
ウェディングフォトのメイクを成功させるには、事前準備も重要です。下記で、ウェディングフォトのメイクをする前の準備を詳しく解説します。
事前にシェービングを行う
ウェディングフォト前のシェービングは、メイクを美しく仕上げるために効果的です。顔の産毛を処理すれば、肌のトーンが明るくなり、透明感アップやベースメイクも長持ちしやすくなります。ただし、撮影直前に剃るのは避けましょう。前日にシェービングすると、肌に赤みや炎症ができる場合があるため、撮影の1週間前~3日前までに終わらせるのが最適です。自分でシェービングするのが不安な方は、シェービング専用サロンやエステサロンでプロの任せるのもおすすめです。安全で丁寧な施術で、肌に余計な負担をかけずに美しく仕上げてくれます。
フェイシャルエステを受けておく
美しい写真を撮影するために、ウェディングフォト前にフェイシャルエステを受けて肌のコンディションを整えるのも有効です。セルフケアでは改善が難しい毛穴の開きやくすみ、乾燥などは、エステサロンならプロの技術でしっかりケアできます。施術のタイミングは、撮影の1週間前~1日前が目安です。直前すぎると、肌への負担が残る可能性があるので、余裕を持ってケアしましょう。
スペシャルケアで肌を整えておく
ウェディングフォトを最高の状態で撮影するには、前日にスペシャルケアで肌をしっかり整えることも重要です。フェイスパックや保湿ケアを取り入れ、肌に潤いを与えましょう。キメの整った透明感のある肌に仕上がります。ただし、新しいケア用品や刺激の強いアイテムの使用は避けてください。敏感肌の方は、過度なケアが肌トラブルの原因になる可能性があります。炎症や乾燥を防ぐためにも、いつも通りのお手入れを心がけるのがポイントです。
ウェディングフォトの衣装別おすすめメイク
ウェディングフォトのメイクは、衣装にあった雰囲気を作り上げることが大切です。下記では、衣装別のウェディングフォトのおすすめメイクをご紹介します。
和装
和装のウェディングフォトでは、品格と華やかさを兼ね備えたメイクがおすすめです。ベースメイクは肌のトーンにあわせて仕上げ、白塗りにならないよう自然な白肌を演出します。おしろいを使った水化粧は、首元から背中の上部まで丁寧に塗り、シミやニキビ跡をしっかりカバーするので、写真映えできます。白無垢には淡いシャドウを基本に、目じりにピンクや赤をふんわりとのせます。色打掛は、衣装の色味にあわせたアイシャドウを選び、全体を統一。リップは、濃いめの赤やピンクを選び、マットな質感に仕上げれば、和装ならではの上品さと血色感があるメイクの完成です。
クラシカルな王道ウェディング
クラシカルな王道ウェディングは、上品でタイムレスな美しさを演出するメイクが相性抜群です。しっかりと描かれた眉と品格を感じる赤リップがポイントです。目元は控えめなカラーでまとめつつ、アイラインで目の輪郭を際立たせ、知的で洗練された印象を作り上げます。
ナチュラル系ウェディング
ナチュラル系ウェディングは、素肌感を活かしつつ自然な美しさを引き出すメイクがぴったりです。ポイントは血色感を大切にしながら、柔らかく仕上げる点です。ピンクベージュのチークやリップで頬と唇にほんのり色味を加え、健康的でかわいらしい印象に仕上げます。細い平行眉で自然な優しさを演出するのもおすすめです。
モード系ウェディング
モード系ウェディングでは、洗練された大人の魅力を引き出すスタイリッシュでクールなモード系メイクがぴったりです。ファッション性が高く、個性的で上品な花嫁姿を演出できます。ベースメイクはマットな質感で仕上げ、シェーディングやノーズシャドウを使って骨格を際立たせ、立体感を強調するのがポイントです。アイメイクにはスモーキーカラーやモーヴ系のシャドウを使い、囲み目メイクでクールな印象をプラスします。シャープに引いたアイラインが、さらに都会的な雰囲気を際立たせます。主役となるリップは深みのあるレッドやボルドーを選び、全体を引き締めれば、モード系ウェディングのメイクが完成です。
カジュアル系ウェディング
カジュアル系ウェディングは、自然体な美しさと洗練された印象に仕上げるメイクが最適です。ベースメイクは透明感を意識し、セミマットな質感に艶感をプラス。バームハイライトを使って、自然光の下でもみずみずしい肌を演出します。血色感を出すために、オレンジやコーラル系のチークを頬にふんわりのせ、リップにはグロスを重ねてツヤ感を出します。目元はゴールドなど温かみのあるカラーを取り入れ、立体感を出しながらも柔らかく仕上げるのがコツです。眉もふんわりと描き、全体に軽やかでナチュラルな雰囲気を作ることで、花嫁の自然な魅力が引き立ちます。
ウェディングフォト当日はメイクをしていく?
ウェディングフォトの当日は、基本的にノーメイクで行くのがベストです。事前にメイクをすると落とす手間がかかり、ヘアメイクさんの準備時間も長引きます。完全なすっぴんだとお肌が乾燥するため、化粧水や乳液など基本的なスキンケアはしっかり行って構いません。肌を整えておけばメイクのノリもよくなり、仕上がりも格段に美しくなるはずです。ウェディングフォトはノーメイクで迎い、プロのヘアメイクに美しいベースメイクを作り上げてもらいましょう。
まとめ
ウェディングフォトのメイクは、写真映えする仕上がりになるのが魅力です。立体感を意識したベースメイクや、ナチュラルさと華やかさをプラスしたメイクがトレンドです。また、衣装や撮影の雰囲気を考慮したメイクをすれば、ウェディングフォトの完成度も高くなります。セルフメイクも可能ですが、プロに任せることで理想のスタイルが実現しやすくなるはずです。事前のシェービングやスキンケアを忘れずに行い、最高の姿で特別な一ウェディングフォトを撮影しましょう。